超急ぎの原稿があるので昨夜から徹夜してモーニングショーの時間に
なってしまい、ちょっと仮眠したらもはや昼のワイドショーの時間に
なっていて、嗚呼、猛烈に一日がもったいない…ってな感覚に陥って
いるけど、誕生日なんです。
久しぶりの人からメールが届いたりして、近況報告が聞けたり、
「こんなことあったよね」という昔の写メが送られてきたりして楽しい。
しかしですよ。
ふりかえれば、私がゴー宣道場でブログを書くようになってから、
もう6年もたってるわけ!
恐ろしいことですよ。
あのとき34歳だった子が、40歳になりました!
道場で議論をすると、たびたび「人は変わる」という言葉に行き当たる。
わたしってば、それを公開の場で体現してるよなあってつくづく思うよ。
だってあーた、最初の頃のブログなんか、恥ずかしくて読めないよ?
知識もないし、思いつきを臆面もなく書き晒してるだけだし、
画面を完全に黒く塗りつぶして、6月1日付の財務省の公文書廃棄と共に
法令に則って適切に消し去りたいぐらいだよ。
だけど、いつの間にかそれまでまったく手を伸ばさなかった分野の本を
たくさん読むようになって、そして、考えをどんどん書いていくうちに、
変化していったと思う。
「おもしろさ」の奥深さがわかってきたような感覚もある。
だいぶ失礼なことやバカなことも書いていたと思うけど、自由に書いた
らいいんだと言って下さったよしりん先生には本当に感謝しています…。
道場の打ち合わせの時も、最初のころは、自分は外人だと思っていたし、
師範方の議論は、遠い国の不思議な外国語の応酬にしか聞こえなかった。
「なんかわからんけど、いろんなこと、よう知ってはるなー・・・」
って感じでちんぷんかんぷん。
「マルコポーロ事件」は、「たまごボーロ」みたいな幼児向けのお菓子
会社の汚職事件かなと思ってたし、
「サイモン&ガーファンクルセンター」ってなんやねん、と思ってた。
なんやら主義となんちゃら主義がどうやら潮流なんだろうけどサッパリ
やなって感じで、ほとんど金田法務大臣状態だった。
ところが、今やバシバシと社会情勢を斬っちゃうわけですよ(自画自賛)
切れ味するどく情感と論理の合わさった文体は定評があって(自画自賛)
食いついたら離さない執念の情報収集力と分析力でね(自画自賛)
最近楽しく読んでるのは、トーマス・セドラチェクだよ。
スティグリッツとかと一緒にNHKの番組に登場して、おもしろいなあと
思ったチェコの経済学者なんだけど、数字の話ではなく、すごく哲学的
で思想的だ。引いてくる例え話がおもしろい。
ああ、わたしが経済書を楽しんで読む姿なんて、6年前に誰が想像して
ただろって感じだよ。
人は変わります。
いろんな影響を受けて。
というわけで誕生日における自画自賛でした。
そろそろ恥じらいを身に着けたいです。